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ハノイ市警察はこのほど、同市バックマイ病院で働いている親族から聞いた話として、同病院に入院中の患者がエボラウイルスに感染したことが確認され、現在治療を受けているというデマを11日にフェイスブックに書き込んだ女性2人を召喚し、事情聴取を行った。
召喚されたのは、同市ホアンキエム区在住のブー・フオン・タオさん(女性・23歳)と同市ハイバーチュン区在住のギエム・トゥイ・チャンさん(女性・30歳)の2人。警察での事情聴取で、タオさんとチャンさんは根も葉もないデマを流してしまった自身の行為を認めた。
2人の処分はまだ明らかにされていないが、インターネット上では、2人の行為は国民に恐怖を与えるだけでなく、国の治安や観光活動にも甚大な悪影響を及ぼす悪質な行為であるという強い非難と共に、厳格な処分を求める書き込みが続出している。
また同市のFPT大学では、エボラ出血熱が流行しているナイジェリアから数日前に来越した学生2人の入学を受け入れているが、この2人がエボラウイルスに感染しているのではとの懸念から、入学時期を21日間遅らせるよう同大学に対して求める保護者の声が多数挙がっている。大学の責任者は、この2人は既に診断・検疫を受けており、健康状態に異常はないことを明らかにした上で、保護者の不安を拭うため、入学時期の延期も検討しているという。
なお、保健省はエボラ出血熱のベトナム国内での感染拡大を防ぐべく、文化スポーツ観光省や公安省など関係省庁と協力し、国境検問所や空港などにサーモグラフィーを設置し、入国者に対する監視・検査を強化している。