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西アフリカの4か国で感染者が急増しているエボラ出血熱をめぐって、世界各国での感染拡大が懸念されている。
保健省予防医療局によると、ベトナムではまだ感染が確認されていないものの、空路で移動した旅客による感染拡大の可能性もあるという。一方で、マラリア学・寄生虫学・昆虫学研究所所長のチャン・タイン・ズオン博士は、エボラ出血熱は空気感染しないため、ベトナムで感染が拡大する可能性は低いとしている。
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症で致死率が極めて高い。今回の西アフリカにおける感染は過去最大規模で広がっており、現在、感染者は1600人以上、死亡者は900人を超えている。更に医療関係者への感染も相次いでいる。
保健省は各省レベルの保健局に対し、感染地域から入国した旅客の検査に努め、万が一感染が確認された場合には即隔離し、適切な処置を行い、ベトナム国内での感染を忌避するよう勧告した。
なお、世界保健機関(WHO)は、エボラ出血熱が世界的に広がるおそれのある「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうかを判断するため、専門家による緊急委員会を開いており、結果は8日に公表される予定だ。