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フエ中央病院(北中部トゥアティエン・フエ省フエ市)はこのほど、子宮頸がんの幹細胞移植手術に成功したと発表した。国内で子宮頸がんに幹細胞治療を適用・成功したのは今回が初めて。
手術を受けたのはフエ市フオントゥイ町に住む、末期の子宮頸がんを患うレ・ティ・サウさん(52歳)。2012年10月に末期子宮頸がんが発見されたサウさんは、2回にわたる幹細胞移植手術を受け、25日に幹細胞治療が完了した。術後の経過は良く、現在も引き続き化学療法を受けている。3日の時点ではほぼ完治しており、間もなく退院できる見込み。
今回の手術は、同病院の副院長であるグエン・ズイ・タン博士が主導する「乳がん及び子宮頸がんの治療における幹細胞利用」と題された国家レベルの科学研究プログラムの一環として行われた。居住地を問わず、どのような患者でも同プログラムによる治療を受けることができるという。
サウさんの主治医でもあるタン博士によると、この新治療法は通常の治療を受けた後も治らない患者や末期がん患者に適用される。現在、他の2人の患者も同治療法を受けており、経過も極めて良いという。今回の成功事例を端緒として、今後、同治療法により多くの末期がん患者が救われることが期待されている。
なお、同病院ではつい先日、補助人工心臓の装着手術に国内で初めて成功したばかりだ。