南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市人民委員会は31日、公衆無線LANアクセスポイントの範囲を縮小し、無料地域を世界遺産にもなっている「古い町並み」のある地区と、その他の人気観光スポットに限定させることを決定した。
また、同市人民委員会は、公衆無線LANサービスを展開しているベトナムデータコミュニケーション社(VDC)傘下の第3地域ベトナムデータコミュニケーションセンター(VDC3)に対して、4月11日までにアクセスポイントの移転計画を提出するよう求めた。
今回の決定は、アクセスポイントの範囲を縮小することで、公衆無線LANサービスの品質向上を図るもの。現在の通信網は接続に問題があり、市民や旅客の需要に応えられていなかった。
これに先立ち、クアンナム省情報通信局は2012年、VDC3と協力し、ホイアン市内350か所の無線LAN利用料を無料とすることを決定した。同プロジェクトは、投資総額250億ドン(約1億2000万円)。これにより、ホイアン市は東南アジア初の無線LANアクセス無料都市となった。