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交通運輸省交通インフラ部によると、全国の吊り橋の40%余りが老朽化や損傷で修繕が必要な状態にある。詳細な調査を行えばこの数字は更に増える可能性があるという。
交通運輸省が22日までにまとめた統計では、全国63省市のうち56省市にある1944本の吊り橋は、94%が村や集落を結ぶ道路上にあり、6%が郡の道路上にある。1944本のうち使用に耐えうるのは1135本(58%)で、残りの809本(42%)は修繕を必要としている。
交通インフラ部によると、吊り橋の多くは農村道路A類(耐荷重8t以下)や同B類(2.8t以下)、またはこれより低い耐荷重で設計されており、耐荷重に関する設計基準はまだ存在しない。また、吊り橋の管理・修繕用の予算や専門家が不足しているのが現状だという。
交通運輸省はこうした事態を受けて、交通量が多く危険な吊り橋については国の予算による架け替えを行う方針を示している。また吊り橋の通行に関する注意看板の設置についても点検を進めている。
なお、吊り橋の報告がまだないのは◇ハノイ市、◇南中部沿岸地方カインホア省、◇南中部高原地方ザライ省、◇東南部ビンズオン省、◇メコンデルタ地方ティエンザン省、◇同カントー市、◇同カマウ省の7省市。