(C)Tuoi tre,TTD、戦死者に花輪を手向ける 写真の拡大 |
ベトナム労働総連盟は、ベトナムと中国の間で1988年3月14日に行われた※チュオンサ諸島海戦で戦死したベトナム海軍の兵士64人の慰霊堂を建設するための募金運動を開始した。社会慈善基金「金の心」が窓口となり、期間は1年を予定している。
労働総連盟主席で「金の心」会長のダン・ゴック・トゥン氏によると、募金運動のもう一つの目的は、戦死した兵士の遺族を経済的に支援することにある。これには、1974年1月に中国とベトナム共和国(南ベトナム)がホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)で交戦した際に戦死した南ベトナム兵74人の遺族も含まれる。
労働総連盟は3年前に、南中部沿岸地方カインホア省人民委員会に慰霊堂の建設について打診し、これまでに基本合意を得ている。また、経費については「金の心」から支出することで、関連当局から内諾を得ているという。
慰霊堂は、南シナ海に面した場所に公園を作り、その中に建設するアイデアが出ている。まだ草案の段階で、国民や専門家から広く意見を募りたいとしている。
※チュオンサ諸島海戦:1988年3月14日にベトナムと中国の両国が領有権を主張するチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)のガクマ礁(中国語:赤瓜礁)で中国海軍とベトナム海軍が衝突した海戦。この海戦でベトナム側は兵士64人が死亡、11人が重傷を負い、戦艦2隻が沈没した。