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ハノイ市タインチ郡タムヒエップ村にあるK病院タムヒエップ(K2病院)では、体に刺青をした強面の男達のグループが、患者達にお粥を無料奉仕している。K病院はがん専門病院だ。18日付VNエクスプレスが報じた。
無料奉仕は毎週火曜日と土曜日の午後5時に行っている。車が到着すると食器を持った患者達が集まり、15分ほどですっかりなくなってしまう。入院して2か月になるというホアさんは「入院費がかさむので、週2回でもとても助かる」と話した。
この奉仕活動を行っているグループ「向善」は、かつて犯罪に手を染め服役した暗い過去を持つが、その後、心を入れ替えた男達約20人によって2011年に設立された。リーダーのド・ミン・ホアさんは、今ではレストランやレンタカー会社を経営する実業家だ。
無料奉仕は2年前に始めたが、当初は怖がられているのが良くわかったという。患者達が慣れてからは、待ち望まれるにようになった。K2病院を選んだのは、治療が長期にわたるがん患者の精神的・経済的負担を少しでも和らげたいという思いからだ。患者達が喜ぶ姿を見る度に、グループの男達にも喜びが伝わり安らかな気持ちになるという。