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ベトナム模倣品防止・商標保護協会(VATAP)は5月29日、模倣品などの流通が増加している現状をに対応し、巧妙化かつ複雑化する模倣品取引の防止に取り組むため、ホーチミン市に新事務所を開設した。29日付トイバオキンテー紙(電子版)が報じた。
市場管理局が1~4月に実施した調査では、対象となった商品5万8387件のうち、違反していたのは2万8383件にも及ぶ。違反の内訳は、◇不正品・禁止品の取引:4528件、◇模倣品・粗悪品の取引:4203件、◇違法販売:1万3166件、◇価格に関する違反:5972件で、罰金総額は1014億9000万ドン(約4億8000万円)だった。
VATAPによると、最近では中国企業がベトナム製商品の見本を中国に持ち帰り、短期間で数百万個もの模倣品を製造するケースが確認されているという。こうした粗悪品は、北部の中国との国境付近だけでなく、他省へも流通が広がっており、さらなる拡大が懸念されている。