(C)Tien phong 写真の拡大 |
精神衛生研究所によると、最近、多くの若者がインターネットやオンラインゲームの依存症になって現実の生活に支障をきたしている。重症になると、自殺や妄想などの症状を発症するという。7日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
高校2年生のソンさんは、睡眠薬を飲んで自殺を図ったが幸い命を取りとめた。彼はネット上で知り合った女性と非常に気が合い恋仲になったが、実際に会った時には何も話すことができず、2度会った後で女性から別れを告げられた。ソンさんは「ネット上では自信を持てるのに、実際に会うと何を話したらいいのか分からない。生きている価値がないと思った」と語った。
14歳の少年クアンさんは、自分は孫悟空で周囲の人間は敵だと思い込み、家族に暴力を振るうようになった。病院ではゲーム依存症による妄想と診断された。この2人のような症例は10~20歳の若者の間で増えており、依存症に対する治療が必要だという。
第1中央精神病院のタン・タイ・フォン医師は、「若者達はコンピューターでネットの世界に没入する時間が増え、現実の世界が狭まっている。現実が思い通りにならないとますますネットに逃避する傾向がある」と警鐘を鳴らしている。