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南中部クアンガイ省山間部のバトー郡とソンハー郡で過去2年間、発症者240人、死亡者 24 人を記録した謎の皮膚病は、昨年8月から沈静化していた。しかし今年2月末から再び症例が見られるようになり、新たな感染者は7人となった。7日付タインニエン紙(電子版)等が報じた。
この謎の皮膚病は、手足の皮膚がはがれるだけでなく、呼吸困難と肝臓・腎臓疾患、肝酸素上昇などの症状を伴う。国内の医療専門家と世界保健機関(WHO)が原因究明に当たっていたが、解明できなかった。
以前治療に参加した医師たちの中から、ベトナム戦争時代に汚染された河川のダイオキシンなどの化学物質による影響を指摘する声が挙がっていた。当局は軍隊に依頼し周囲を調査したが、化学物質による汚染はないことが確認された。
また、謎の皮膚病は古いカビた米を食べる地元住民の習慣によるものだとする意見も出ていた。当局は対策として患者に対して無料で治療を行うと共に、衛生に関する地元住民の認識の向上を図り、衛生的な米を無料提供してきた。今回病気が再発したのは、提供を受けた米がなくなった住民が、またカビた米を食べたたことが原因である可能性が高いと見られている。