(C)rfa, 証言台に立つトゥー被告 写真の拡大 |
300人近くを動員して政府転覆活動を行っていたとして罪に問われていた裁判で、南中部フーイエン省人民裁判所は4日、主犯格のファン・バン・トゥー被告(65歳)に終身刑、共犯の21被告に対し、10年~17年の禁錮刑を言い渡した。4日付VOVが報じた。
最高人民検察院の起訴状によると、トゥー被告らは、「ビアソン委員会」という反政府団体を設立。反政府活動の拠点を確保すべく、越僑(在外ベトナム人)などから資金を調達し、2004年からフインロン有限会社という企業を隠れ蓑に、同省の森林管理当局とドンホア郡ホアスアンナム村にあるスオイロンデオカー地域における代理植林管理契約を締結し、周辺に住んでいた地元住民から土地を購入するなどして48.1ヘクタールの広大な土地を手に入れたとしている。
この反政府団体には摘発された時点で293人の参加者がいた。トゥー被告らは2013年に政府を転覆させる目的に向けて、現制度、現政府、国の政策・方針を誹謗し、社会主義を否定する多数の資料を作成、広報活動を行い、新政府及び地方自治体の制度設計も行っていた。
人民裁判所はこの反政府団体の活動は国の安定を破壊する重大な罪だとして、リーダー役を務める被告らに対して重い判決を下したが、事件調査に協力した被告や高齢の被告に対しては刑事責任を追及しないとした。