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ハノイ市タインオアイ郡ビンミン村のビンダー集落はかつて爆竹の生産で知られていた。爆竹の製造販売が禁止されてからの一時期は生活が苦しくなったが、ニワトリの飼育に商売換えして再び潤うようになった。ただしその裏には「鶏肉への水注入」という秘密が隠されている。22日付ティンモイが報じた。
フォーガー(鶏肉のフォー)店に卸す鶏肉を探している振りをして、記者はこの秘密を探った。水を注入した鶏肉を専門に売っているという男性によると、水の注入は専用の機械や大きな注射器で行うという。
羽をはいだニワトリの重さを量って1.15キロと確認した後、男性は注射器で水の注入を始めた。4回の注水が終わると、目の前に丸々と太ったニワトリが現われた。重さは1.4キロになっていた。卸価格が1キロ10万ドン(約430円)とすれば、250グラム分の2万5000ドン(約107円)を水で稼いだことになる。
水を注入されたかどうかの判別は難しいため、知らなければ誰もが太ったほうを買ってしまうだろう。ハノイ市の各市場でこうした鶏肉がどれだけ売られているのかは、誰にも分からない。