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オーストラリアの研究者が、ホーチミン市近郊の平地林で、新種のトビガエルを発見した。15日付グオイラオドン紙(電子版)などが報じた。
発見したのは、シドニー市にあるオーストラリア博物館の両生類生物学者ジョディ・ローリー氏。ホーチミン市近郊をハイキング中に、大きな緑色のカエルが切り株に座っているのを見つけ、調べてみると新種のトビガエルと判明した。ローリー氏はこの新種のカエルに母の名ヘレンにちなんで「ヘレントビガエル」(英名:Helen’s flying frog、学名:Rhacophorus helenae)と命名した。
トビガエルは木から木へと飛び移り、滑空するのに適応して進化した水かきがついているのが特徴。ヘレントビガエルは体長9センチほどで、80種類ほどいるトビガエルの中でも良く飛ぶ部類だという。
現在研究者たちは、絶滅の脅威がないか生息地の環境を調査しているが、平地林は人間が簡単に立ち入ることができるため、伐採や開発の対象とされやすく、既に危機的な状況にあるという。ヘレントビガエルは現在東南部のビントゥアン省とドンナイ省での平地林のみで生息が確認されている。