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23日午前7時30分ごろ、北中部トゥアティエン・フエ省フオントゥイ町トゥイルオン地区で、この地区に住むグエン・ティ・ティさん(85歳)がガウル(別名:インドヤギュウ)に襲われ死亡する事件が発生した。その後、ガウルはフーバイ空港の方面に向かって逃走し、空港敷地内に侵入。空港機能が一時停止する騒動になった。23日付ザンチーが報じた。
通報を受けた地元当局は、目撃者の情報から、逃走しているガウルはレッドブック(絶滅危惧種が記載されたデータブック)に載っている希少種の可能性が高いと見て、捕獲作戦を展開した。当局は、公安、軍人など100人を動員。サイゴン動物園からは野生動物の専門家10人を招聘した。
24日午後には麻酔銃を使用した捕獲作戦を開始。5発を命中させたが、厚い皮膚で覆われていたためか効果が薄かった。さらに午後4時までに7発を撃ち、計12発でガウルの動きを麻痺させることに成功。同日午後5時には空港の機能が回復した。ガウルは同地区の大型動物飼育場に搬送されたが、その後、容態が急変し、午後8時頃に死亡が確認された。