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「幼稚園の卒園証明書がなければ、小学校に入学できない」。ホーチミン市でこんな噂が広まり、子供を幼稚園の短期集中クラスに入れたり、現金を払って証明書を手に入れようと駆けずり回ったりする親が増えている。トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
ビンタン区では、子供を幼稚園に通わせずにいた親がこの噂を耳にして地元の小学校に確認しに行き、入学するには卒園証明書が必要との回答を得た。一方、タンビン区のある小学校では、証明書は必要ないとしている。
ビンタン区のフォンラン幼稚園の教員は「入学するのに卒園証明書が必要かどうか、各小学校に確認するよう保護者の方にお願いしています。学校によって対応が異なっていますので。ただ、ほとんどの保護者は安心のために卒園証明書を得ようと思うようです」と話した。
ホーチミン市では、5歳児の幼稚園教育普及計画の年内完了を目標に掲げている。目標達成には施設や教員の確保も問題だが、一部の保護者が「子供を幼稚園に通わせなくてもかまわない」と考えていることが、障害になっているのも事実だ。
「卒園証明書がなければ、小学校に入学できない」という情報は正確ではないが、実際一部の地区では普及計画の達成を重視するあまり、地区の幹部職員がこうした言葉で説得している。一軒ずつ住民を説得しに回り、小競り合いまで起きたケースもあるという。また、別の地区では無料のクラスやプレゼントまで用意して、計画の達成を図っている。
市教育訓練局のグエン・ティエン・ダット副局長は「幼稚園を卒園したかどうかに関わらず、全ての子供は小学校に入学できます。卒園証明書の提出は強制ではありません。しかし当局としては、幼稚園に通わせる代わりに文字を習わせるようなことはせず、全ての子供に5歳児教育プログラムを受けて頂くことを希望しています」と述べている。