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グエン・ミン・クアン資源環境相は7日、気候変動に関する国家戦略とベトナムの気候変動・海面上昇シナリオを発表した。ベトナムは気候変動の深刻な影響を受ける国の一つで、特にメコンデルタ地方は海面上昇による被害が大きい世界3平野の一つとされている。7日付サイゴンザイフォン紙(電子版)が報じた。
国家戦略は、気候変動への対応は国の死活問題だとして、◇2015年までに気候変動・海面上昇観察システムを整備すること、◇2020年までに気象観測・予報システムを先進国レベルに高めること、◇2020年までに森林被覆率を45%に引き上げると共に森林の品質を高めること、◇2015年までにエネルギー効率の低い技術の廃止計画を公布すること、などの目標を掲げている。
気候変動シナリオでは、温室効果ガスの排気量が少ない、中程度、多いの3つの場合を想定し、温度、雨量、海面上昇の変動幅などを予想している。最悪の場合は海面が1メートル程度上昇し、メコンデルタの39%、ホーチミン市の20%などが浸水することになるという。