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英語の学習本などを出版しているファーストニュース社はこのほど、ホーチミン市にある2校の語学学校が同社の英語学習本の著作権を侵害しているとして訴えを起こした。出版社が著作権問題で語学学校を訴えるのは初めて。22日付サイゴンザイフォン紙(電子版)が報じた。
ファーストニュース社のグエン・バン・フオック社長は、同社の全ての出版物が著作権を侵害されており、出版した本の1割からしか利益を得られていないと現状を説明。違反が摘発されても、処分が軽過ぎて抑制効果はほとんどないと述べた。
同社の調査によると、多くの語学学校が同社の英語学習本をコピーして使っており、それを指摘すると、出版社名やロゴを隠してコピーするなどより巧妙な手段に変わるだけで違反はなくならないという。
同社は今回の提訴で、著作権侵害で特に被害額の大きい2校に総額7億6000万ドン(約295万円)の賠償を求めている。フオック社長によると、提訴の目的は著作権問題に関する世論の関心を喚起し、警告を発することで、賠償額は重要ではないという。提訴を準備するためにかかった費用は10億ドン(約390万円)近くに上り、既に賠償額を上回っている。