ホーチミン市チョーライ病院で7日、全身の表面にこぶ状の腫瘍ができたメコンデルタ地方出身の女性、タック・ティ・サー・リーさん(35歳)の腫瘍除去手術が行われた。執刀したのは、腫瘍除去手術の権威である米国のマッケイ・マッキノン博士。博士は5日にも、右足に巨大腫瘍ができた男性患者の手術を行い、成功させている。8日付ベトナムネットが報じた。
リーさんは1歳になる頃から背中に複数の小さな腫瘍ができ、成長するに連れて腫瘍が膨らみ、数も増えていった。今ではこぶ状の腫瘍が全身の表面に広がりっており、その数は大小合わせて数千にも及ぶという。一度の手術では、全ての腫瘍を切除することは不可能なため、横になったり座ったりする際、邪魔になる背中や臀部の腫瘍のみを切除した。
リーさんは、この10年間、ほとんど寝たきりの状態で、普通に歩くのも困難な状態だという。今後は、衰えた体力を取り戻すためのリハビリを行う予定。