(C)Lao dong 写真の拡大 |
旧正月(テト)のお年玉で子供達が手にする金額が増加している。総額700万~1000万ドン(約2万8000~4万円)はもはや当たり前のようだ。3日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
ある地方の省人民委員会建設局長を夫に持つミンさんは、テト用の花、果物、盆栽、洋酒、菓子などを自分で準備したことがない。夫の部下達が贈ってくれるからだ。さらに高校3年生と中学3年生の子供達は、挨拶に訪れた部下達からお年玉を受け取る。相場は50万ドン(2000円)という。
これに慣れた子供達は、両親の故郷で過ごすテトに祖父母や親戚から受け取る数万ドン(約数百円)のお年玉には見向きもしない。「少ないから欲しくない」と口に出す子供もいて、贈った側も両親も恥ずかしさで顔が赤くなる。
お年玉はベトナムの習慣だが、合法的な「袖の下」になりつつある。子供達が拝金主義の大人に成長してしまわないかも心配だ。