29日午前10時頃、ハノイ市ハイバーチュン区の26階建て集合住宅「ロードゥック93」の住人らと顧問契約を結んだ弁護士の事務所に、この集合住宅の投資主で運営会社の代表だと名乗る男たちの一団が現れ、弁護士らを脅迫する事件が起きた。4日付ベトナムネットが報じた。
運営会社のキンドホテル社は同集合住宅に27階部分を増築しようとしているが、住人らがこれに反対して係争になっている。ブイ・クアン・フン弁護士によると、事件当日、約10人の男たちが同市ホアンキエム区クアナム地区にあるフン弁護士の事務所に乗り込み、キンド社のグエン・ドゥック・ミン社長の代わりに来たと名乗った上で、住人らへのコンサルティングを続けるなら弁護士や職員の生命に危険が及ぶと脅迫したという。
この日、ファムディンホー地区人民委員会で行われるキンド社と住人らの会合にフン弁護士は出席する予定だったが、実力で阻止された形になった。同弁護士はクアナム地区とファムディンホー地区の警察に被害届を出すと共に、ベトナム弁護士連盟、ハノイ市弁護士会に協力を要請した。