ホーチミン市11区ルーザー通り、同市工科大学のすぐ近くに「2000ドン食堂」がある。その名の通り1食2000ドン(約7円)で食事が出来る食堂で、毎日500人分の昼食を用意しているという。食堂の経営者は、同市経済大学出身のミーさん。学生時代に苦学をした経験から、同じような境遇の学生達の手助けをしたいと思ったことが食堂をオープンしたきっかけだったという。15日付バオモイが報じた。
実際に食堂を訪ねると、店員達がにこやかに迎えてくれた。プラスチック製の皿に盛られて運ばれてくる料理は清潔で何よりおいしそうだ。メニューは日替わりで飽きさせない工夫が凝らしてあるという。食堂の常連客である工科大学の学生トゥオンさんは「この食堂のお陰で僕のような貧しい学生でも、空腹に耐えることなく、健康に暮らせて学業に集中できます」と語った。
最近では、このような格安食堂が全国で増えてきており、学生や労働者などで賑わっている。また、一部の食堂では病院に無料でおかゆなどを提供する福祉活動も行っているという。