保健省は現在、ベトナム社会保険庁に対して、2011年~2012年の医療費引き上げを提案している。この案が認可された場合、医療保険基金の年間支出額は12兆~15兆ドン(約444億~555億円)増加すると見られている。15日付サイゴンザイフォン紙(電子版)が報じた。
この大幅な支出増加を受けて、医療保険基金を維持するためには、国民に対する保険料の引き上げを余儀なくされる。現行の医療保険法では、保険料は最低賃金の4.5%と定められているが、同案が認可された場合、5%への引き上げを検討するという。
医療保険加入者は全人口の6割に留まっており、医療費の引き上げにより、最も大きな影響を受けるのは医療保険に加入していない残り4割の人々だ。保健省は保険加入者を増やすため、貧困層及び学生に対する保険加入費用の助成金増額を政府に提案している。