紅河デルタ地方ビンフック省で行われている遺伝子組み換えトウモロコシの栽培試験に関する会議がこのほど開かれ、農業農村開発省栽培局のグエン・チ・ゴック局長は試験が成功した暁には来年にも面積を大幅に拡大して栽培する可能性があると明らかにした。5日付IPSARDが報じた。
ビンフック省では、米系モンサント・タイ社傘下のデカルブ・ベトナム社から購入した遺伝子組み換えトウモロコシを約1ヘクタールの農地で試験的に栽培しており、まもなく収穫時期を迎える。順調に生育しており収量は通常種の3~4割増しになる見込みという。
農業遺伝研究所のレ・フイ・ハム所長によると、収穫後1~2か月かけて安全性についての検査を行って報告書をまとめ国家生物安全性評議会に提出、同評議会で承認を得た後にさらに4か所で栽培試験を実施し、その結果を待って商業生産に移行する段取りになっている。
ゴック局長によると、ベトナムは農産物の輸出国だが、遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆を外国から毎年大量に輸入しているという。同局長は農業遺伝研究所に対し、報告書の作成を急ぎ、次の段階に進むよう要請した。