ジェルタイプの栄養補助食品をマルチ商法で販売する米アジェルは先週、ベトナム市場からの撤退を明らかにした。これにより、アジェル・ベトナム社の数万人に及ぶともみられる会員は、多額の損害を受けたようだ。30日付カフェエフが報じた。
ベトナム市場からの撤退は、3月からその兆しがあった。ホーチミン市在住の会員ハーさんは3月8日、ハノイ市在住の会員からアジェル・ベトナム社の事務所が閉鎖されているとの電話を受けた。この知らせを受け、会員らは同社のホアン・ハイ・イエン社長との連絡を試みたが、連絡が取れなかったという。現在同社長は、別のマルチ商法企業に所属しているもようだ。
会員らは各関連省庁に同社を告発する文書を既に送付済みで、イエン社長を告訴する準備も進めている。約60人が告訴状を提出する予定で、それぞれが数人から数十人のグループを代表しているため、告訴状には数百人が名を連ねる見込みだ。なおアジェル本社は、この問題には一切関連しておらず、全ての責任はアジェル・ベトナム社にあるとしている。