自動車免許の偽造技術は最近ますます「向上」しており、交通警察の目さえごまかせるほど本物そっくりの免許証が数百万ドン(数万円)で手に入るという。9日付トゥイチェー紙電子版が報じた。
ホーチミン市のある偽造業者は、数年前からこの商売をしているがこれまで何も問題はなかったといい、交通事故を起こした運転手が偽造免許を警察に提示しても発見されなかったと自慢げに話した。全ての車種を運転できる偽造E免許の価格は、1週間後引き渡しで800万ドン(約3万2000円)、急ぎの場合は1050万ドン(約4万2000円)だ。
免許の偽造は、バイクの正規免許証を各種の自動車の免許に「格上げ」する場合が多い。化学物質で本物の免許証に記載されている名前や生年月日などを消してから、必要な情報を印刷する手法で、ホーチミン市には少なくとも10の業者がこの方法で免許を偽造しているという。出来上がった偽造免許は本物と瓜二つだった。
このほか、本物の免許をスキャンして画像をコンピュータ上で加工する方法も行われているが、こちらは発見されやすいという「欠点」がある。警察は全国の交通警察に対し、偽造免許の取り締まり強化を指示している。