ホーチミン市の多くの病院では今も十分な排水処理施設が整備されておらず、病原菌やウイルスが潜んでいる排水が環境中に直接排出されている。22日付ダットベト紙電子版が報じた。
同市保健局の統計によると、同市には現在病院が107か所(政府管理21か所、市保健局管理29か所、区・郡管理23か所、民間管理34か所)、村レベルの診療所が322か所ある。病院のうち、環境基準に達した排水処理施設があるのは62か所(58%)だけで、41か所は処理施設があっても基準に達しておらず、4か所(いずれも政府管理の病院)には処理施設さえまだない状態だ。
保健局は、処理施設があっても環境基準に達していない病院があることの理由について、当初の想定を超えた多数の患者を診察しており、それに伴って排水量も増加し施設の処理能力を超えてしまっているためと説明している。322か所の村の診療所も、基準に達した排水処理施設を備えたところはまだないという。