中国のメディアはこのほど、豚肉を牛肉に変えてしまう「魔法」の化学調味料が一部の飲食店で使用されていると伝えた。この調味料に豚肉を漬けると、色や臭い、肉質まで牛肉そっくりに変わるが、発がん性があるとされる。ベトナムの消費者は国内市場でこの調味料が販売されているかどうかを心配している。21日付ジエンダンゾアンギエップ紙電子版が報じた。
ハノイ市ホアンキエム区ハンブオム通りの市場では、各種の化学調味料や食品添加物などが売られている。中国製の豚肉を牛肉に変える調味料があるかと尋ねると、ほとんどの店は「ない」と答えた。ある店の主人は中国製の液体調味料を示したが、牛肉の風味を増すために使うもので、豚肉に使って効果があるかどうかは分からないと話した。
ホアンキエム区のドンスアン市場では、ある店の主人が外側に何の表示もないビニール袋に入った白色の化学調味料を出し、細かい調理法を教えてくれた。しかし指示どおり調理しても豚肉が牛肉に変わることはなかった。
結局問題の調味料がハノイで売られているかどうかは分からなかった。ホーチミン市公共保健衛生研究所のグエン・スアン・マイ副所長は、「市場で売られている商標表示のない化学調味料は、一般的に人体に有害な場合が多い」と警告している。