旧正月(テト)が明け、故郷に帰省していた人々がホーチミン市へ向かうUターンラッシュで長距離バスは大混雑となっている。定員36人のバスの乗客は52人、車内通路にも人が折り重なるように座り身動きさえ取れない。9日付VNエクスプレスが報じた。
8日、北中部ハティン省発ホーチミン行きの高速バスの乗車券は、普段は数十万ドンだがテト明けの現在は130万~150万ドン(約5180~5980円)に引き上げられている。安くても110万ドン(約4380円)、勿論座席はない。さらに、手荷物が多い乗客は10万ドン(約400円)追加徴収される。
乗車率144%でもバスが速度を落とすことはない。制限速度が時速40~50キロの道路でも時速80~100キロに達することさえある。隙をみてはほかの車両を次々に追い越し、窓側の席に座る乗客は生きた心地がしない。ホーチミン市に着いた頃には、乗客はみな喪心した顔でバスを降りたのは言うまでもない。