ダナン市のリプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)ケアセンターは3日、同市の市街地にある一部の小学校で児童の肥満率が94.6%(222人中210人)に達していると明らかにした。一方、郊外地域の児童の肥満率はわずか0.9%(1350人中12人)に過ぎない。3日付タインニエン紙電子版が報じた。
これは同センターが市内の小学校30校の児童4500人を対象に行った栄養調査の結果で、全体の肥満率は4.93%、過体重率は8.7%だった。肥満と過体重の違いは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の式で算出されたBMI(肥満度指数)が30以上の場合は肥満、25以上30未満は過体重とされる。
市街地の各小学校ではこの5年間、肥満や過体重の児童が急増しており、3年生や4年生で体重が50キロを超える児童がざらにいる。また、肥満児童の数は男児の方が多く女児の3倍に上る。
肥満・過体重児童の家庭は一般的に、1人当たり所得が平均以上で、両親は栄養に関する知識が乏しく子供の好き嫌いに合わせて食事を与えている場合が多いという。