教育訓練省はこのほど、特別学校(訳注:成績優秀な生徒を教育するエリート高校)発展案を明らかにした。この案の目玉は、英語を使って授業を行うこと。しかし早くも実現性が低いとの声が上がっている。13日付グオイラオドン紙電子版が報じた。
同案では、まず自然科学系の科目(数学・物理・化学・生物など)を英語で教え、その後徐々に社会科学系の科目にも広げていくとし、初年度の2010~2011学年度は対象を数学にしぼるとしている。
この案に対し、地方は言うまでもなく大都市の特別学校でさえ教員の確保は難しいとの声が上がっている。メコンデルタ地方のある特別学校の校長は、約400人の生徒を39人の教員が教えているが、英語で授業を行うという目標を達成するにはかなり長い準備期間が必要だと語った。
特別学校発展案はまた、少なくとも50%以上の生徒が総合成績で「優」の評価を取り、70%の生徒がコンピュータ科目で「可」以上の評価を取ることなどを目標に掲げている。しかし特別学校とはいっても、実際には学力の低い生徒も少なからずいるうえ、大学入試のための予備校と捉えている父兄も多く、目標達成にはかなり無理があるとみられている。