建設省都市開発局のリュー・ドク・ハイ局長はこのほど、全国の工業団地内での土地利用方法は無駄が多く貴重な土地を浪費しており、この状態が続けば将来の都市開発用地を減らすことになるとの考えを明らかにした。
全国で設立された工業団地は現在223カ所あり、うち171カ所が操業を開始している。総面積は5万7300ヘクタールで、工業団地1カ所当たりの面積は約250ヘクタール、入居率は46%に達する。
ハイ局長は、「工業団地は周囲に居住区を持つことから将来は都市として成長することが期待できる。工業団地内の無駄な土地利用は都市開発用地の減少につながる」と指摘。実際、工業団地1カ所当たりの平均従業員数は約5380人で、ベトナムの第5類都市(人口4000人以上)の要件を備えているという。ハイ局長は工業団地を建設する際には、工業都市の建設と同様全面的な計画が必要だとしている。