ベトナム原子力エネルギー研究所(科学技術省所属)のブオン・ヒュー・タン所長は25日、国内で建設が予定されている原子力発電所で働く技術者を育成するための教育機関として、10カ所を予定していると明らかにした。
教育訓練省が政府に提出した案では▽ハノイ工科大学▽ダラット大学▽電力大学▽ベトナム原子力エネルギー研究所▽物理学研究所(国家科学技術研究所所属)▽ハノイ国家大学所属自然科学大学▽ホーチミン市国家大学所属自然科学大学――の7カ所がリストアップされているが、タン所長はこれに追加して▽ハノイ工業大学▽ホーチミン市工業大学▽ホーチミン市工科大学――の3カ所も候補に挙げている。
原子力発電技術者の育成では、ロシアがすでに40人を受け入れており、今後、フランス、米国、日本などでも育成が行われる予定。1基の原子力発電所を安全に運転・管理するためには大学卒業レベルの技術者1200人が必要といわれているが、2008年時点の技術者の数は500人余りに過ぎない。