ホーチミン市は2020年までに人口1000万人のメガシティになるとみられている。同市建設局の計画案によると、同市1区と2区のトゥーティエム新都市区を中心に、それを取り囲むように4つの衛星地区を置く予定だ。
北東方面の衛星地区は2区、9区、トゥードク区で、東南部ビンズオン省ジアン郡と隣接する。この地区には、トゥーティエム橋、トゥーティエムトンネル、東西大通りなどの大型プロジェクトがあり、また土地の利用可能性が高いため4つの衛星地区の中で最良の地区とされている。
南東方面の衛星地区はニャーベー郡とカンゾー郡で、東南部ドンナイ省のニョンチャック郡やロンタイン郡と隣接。この地区には面積433ヘクタールのオフィス・住宅街を擁するフーミーフン都市区がある。南西方面の衛星地区はビンタン区とビンチャイン郡で、メコンデルタ地方への入り口になっている。北西方面の衛星地区は、クチ郡とホクモン郡。
一方、メガシティ構想に懐疑的な意見もあり、都市・インフラ開発研究所のグエン・ダン・ソン氏は「衛星地区では交通渋滞がひどくなる。居住区とワークエリアを組み合わせることが望ましい」と述べている。