保健省は8日、ベトナムでは今年と来年で約20万人ががんにかかり、それによって10万人が死亡する見込みだと発表した。
がん腫瘍病院のチャン・バン・トゥアン副院長は「全国の多くの病院で施設や設備が老朽化していることに加え、がんに対する人々の認識は低いままだ。12の省・中央直轄市で1万2050人を調査した結果、がんに関する正しい認識を持っているのはわずか35%。67.2%はがんが不治の病だと思っており、35.8%は手術をしてもがんが進行し死を早めるだけだと信じている。省レベルの主要な63病院のうち、9病院にがん科が存在せず、10病院はがんの治療を拒んでいる」とし、「このような実態こそ、ベトナムでがん患者とその死が増えている理由だ」と語った。
ベトナムの女性が乳がんまたは子宮がんにかかる割合は10万人当たり北部で27.3人、南部で17.1人、男性では肺がんと胃がんが最大の脅威になっている。