ホーチミン市警察環境警察局は4月29日、同市ビンタン区にある食肉加工大手ビッサン(Vissan)社の食肉処理工場の立ち入り検査を行い、ブタの解体処理で出た汚水を外部に直接垂れ流している現場を発見した。
工場側は検査の際、経営登録証も汚水処理に関する書類も提示することができなかった。前日の夜から検査時までの間に、同工場で処理されたブタは1048頭に上っていたことが分かっている。
その後の警察の捜査により、同工場の敷地はズオン・バン・ニャンという男性の所有で、ニャンさんとビッサン社が2002年に結んだ食肉処理に関する業務提携契約は2009年5月31日まで延長されていることが分かった。この契約によると、食肉処理工場の法人代表はビッサン社で、同社が経営登録証を取得し税金を納付、利益はニャンさんとビッサン社が2対1の割合で配分することになっていた。