狂犬病予防国家プログラムのディン・キム・スエン副主任は20日、同プログラムでは今年、狂犬病による死者数を昨年より10~15%減らすことを目標に取り組んでいると明らかにした。昨年は全国で90人が狂犬病で死亡している。死者数は前年比で32%減少しているが、死者の発生した地域は拡大しているという。
今年は1~3月に19人が狂犬病で死亡しているが、このうち13人は北部に集中している。特に多いのは、フート省、イエンバイ省、トゥエンクアン省、ハノイ市(旧ハタイ省)で、これらの地方では狂犬病予防ワクチンの接種率が20~60%と低い値にとどまっている。
実際死者が出たほとんどのケースで、飼い犬にワクチンを接種していなかった。また狂犬病が発生している地域での犬の運搬や売買が感染拡大の原因になっている。