ハノイ市と中国・広西チワン族自治区南寧を結ぶ国際列車が今年1月から運行を開始しているが、最近この列車の通過する北部のランソン省とバクザン省で石や汚物を投げつけられて列車の窓ガラスが割れる事件が相次ぎ、2月と3月の2カ月だけで10件もの被害が出ている。
また、全国の鉄道では今年第1四半期(1~3月)に約110件の投石事件が起きており、約130枚の窓ガラスが割られ、運転手1人が負傷する事態となっている。投石事件が特に多いのは、南中部のビンディン省・カインホア省、東南部ニントゥアン省、北中部のクアンビン省・クアンチ省、北部イエンバイ省、北中部タインホア省、北部ランソン省など。
こうした投石行為は鉄道沿いの地域に住んでいる子どものいたずらによるものがほとんどで、学校が休みの時期、特に夏休みの発生件数が多くなっている。鉄道総公社は各地方の交通警察や人民委員会と協力してキャンペーン活動を行っているが、効果があまり上がっていないのが現状だ。