今年の旧正月(テト)、北部ランソン省カオロック郡の中国国境の町ドンダンにリモコンで操作できる中国製の電動爆竹がお目見えした。長さ約1メートルのコードに爆竹音を発する装置が20個ほど連なっているもので、コンセントに差し込むと一番下の装置4つが光りながら本物そっくりの音を出す。
テト前に中国側の市場でこの電動爆竹を50万ドン(約2600円)で購入したアインさんによると、他にも数十人のベトナム人が同じ物を買っていたという。アインさんは「本当は新年を迎える瞬間にこの電動爆竹を使いたかったが、本物の爆竹と間違えられて騒ぎになると困ると思った。テト2日目にお客さんが来たとき初めて鳴らして楽しんだ」と話している。
地元警察はこの電動爆竹について、政府がすべての種類の爆竹使用を禁じていることに触れ、「たとえ本物の爆竹でなくても周囲に混乱を引き起こすようなタイミングでの使用は避けるべき」と注意を呼び掛けている。