「ベトナム鳥および人インフルエンザ対策国際協力団体(PAHI)」の代表は5日に開催された鳥インフルエンザに関するセミナーで、2003~2008年の間に鳥インフルエンザ予防事業にベトナム政府が支出した金額は2億3600万米ドル(約250億円)に上ったと明らかにした。このうち1億5600万米ドル(約170億円)は各国の政府開発援助(ODA)資金で、主に感染した鳥の選別や処分、市場の検査、疫病調査などに使用された。
獣医局によると、今年はこれまでに全国71カ所の村落・地区で鳥インフルエンザが発生し、6万羽以上の家禽が感染して死んだかまたは処分された。現時点では、メコンデルタ地方のドンタップ省とキエンザン省、南中部クアンガイ省の3省で鳥インフルエンザが発生中。また、今年これまでにH5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染した人は5人おり、5人とも死亡している。