北中部クアンビン省文化スポーツ観光局はこのほど、同省トゥエンホア郡ドンレ町で住民が発見した「明命通宝(グエン朝第2代皇帝である明命帝の時代1820年ごろ発行)」の「金銭(金で鋳造した銭)」3枚を鑑定した結果、本物であると断定した。これらの金銭は直径3~5センチメートル、重さ11.25~18.75グラム。
トゥエンホア郡当局は現在この3枚を保管しているが、すでに30枚以上の金銭が発掘者によって売られてしまったことが分かっている。これまで「明命通宝」は銅銭や銀銭として知られていたが、金銭の存在が明らかになったのはこれが初めて。研究家らによると、金銭は功労者や権力者に贈るためだけにごく少数造られたのではないかという。