ホーチミン市フーニュアン区人民裁判所は6日、業務上過失致死罪に問われていた女性保育士レ・ティ・レ・ビー被告に対し、求刑の2年を上回る懲役3年の判決を出した。
起訴状によると、ビー被告は保育に関する専門教育を受けていないにも関わらず、フーニュアン区のティエント保育園で保育士として働いていたが、2007年11月30日朝、園児のドー・ゴック・バオ・チャンちゃん(当時1歳6カ月)が泣きやまないため、幅4センチメートル長さ15センチメートルのテープを口に張りつけて窒息させた。チャンちゃんは呼吸停止状態になり病院で治療を受けたが、約1カ月後の12月28日に死亡した。
ビー被告は罪を認め反省と被害者家族への謝罪の言葉を述べたが、裁判長は「この大きさのテープを口に張れば鼻まで覆ってしまい窒息する可能性があることを予見できたはず。被告は以前から園児の口にテープを張る行為を繰り返していた」と指摘し、求刑より厳しい判決を下した。チャンちゃんの母親グエン・ダン・トゥイさんは被告の同僚でもあり、法廷では被告の減刑を嘆願していた。