建設省は現在、ホーチミン市を中核都市とし周辺地域を多極中心モデルに沿って開発する「ホーチミン市地域開発計画」を作成中だ。それによると、同市周辺のバリア・ブンタウ省、ビンフオック省、ドンナイ省、タイニン省、ロンアン省、ティエンザン省、ドンタップ省を東・北・南の3つの地方に分けて、それぞれの利点を生かした開発を進める。
東側のバリア・ブンタウ省とドンナイ省は石油・ガス、石油化学、海運、北側のタイニン省とビンフオック省は主に林業、水資源、エネルギー、観光、国境貿易、南側のロンアン省、ドンタップ省、ティエンザン省は農業、農産物加工などを中心に、それぞれ産業の発展を図る。
また計画委員会は、同地域全体の発展に対応できるよう、人材育成と医療サービスの整備に関して具体的な目標を定めている。それによると、2020年までに地域全体で大学44校と短期大学56校を設立し、年間約65万人の学生を教育する。医療サービスについては、ホーチミン市をハイテク医療サービスセンターとして整備し、周辺地域にも専門医療センターを配置する計画。