ホーチミン市のフンブオン産婦人科病院で、体外受精による不妊治療のため医師が卵子吸引をした35歳の女性が、意識不明になっていたことが分かった。この女性は11月16日に意識不明状態に陥り、10日余りが経過した11月27日午後時点でも同様の状態が続いている。
現在この女性は、同市内のチョライ病院の集中治療室で治療を受けている。フンブオン病院の医師らによると、卵子吸引をする前の女性の健康状態に問題はなかったが、処置後に意識不明になったという。今も原因は特定できていない。同病院では不妊治療科を設置した1998年から数百例の体外受精を実施してきたが、このようなケースは初めてのことだという。
卵子吸引は全身・局所麻酔をして超音波(エコー)検査をしながら膣(ちつ)から針を入れて卵子を取り出す方法。簡易で安全、効果的なために全世界で年間100万件程度実施されているという。