公安省環境警察局は8月28日、ハノイ市内にあるベトドク(越独)病院の医療廃棄物が未処理のまま廃棄物処理業者に売却され、家庭用プラスチック製品に再製されていたことを明らかにした。
同局は同月10日、同病院の医療廃棄物がトラックで同市内の2カ所に運び込まれた現場を押さえた。
これらの廃棄物の中には、使用済みの薬のプラスチック容器やガラス容器、使用済み注射器などが含まれていた。調べによると、同病院では2002年からこれまでに、未処理の医療廃棄物約300トンを業者に売却していた。業者は、きれいな容器を洗浄後に個人や商店に販売。他の廃棄物は粉砕機にかけられプラスチック用品製造工場に売却、その工場で家庭用プラスチック用品に「リサイクル」されていたという。
同局は病院幹部らから事情を聴取、廃棄物処理担当職員が個人的な判断で売却していたことが判明した。資源環境省は同病院の廃棄物管理が規定に反していたとして、2000万ドン(約14万3000円)の罰金を科した。