保健省は17日、全国の省や市の保健局に対し、「人を救う民族薬」という名称で出回っている薬を管轄内の診療所・病院・薬局が使用または販売をさせないよう求める公文書を通達した。同省はこの薬の流通を許可していない。
薬は10個の小さな包みに分かれていて、表面にカンボジア語、裏面にベトナム語の使用説明書が添えられている。それによると、この薬はカンボジア産の植物や漢方薬が18種類調合されていて、痔、鼻炎、めまい、高血圧、黄疸(おうだん)、不妊といったありとあらゆる病状に優れた効果があるとうたっている。
このうたい文句を信じた人々の間で広まり、これまでに北中部のクアンビン省や北部のハイズオン省の一部で使用されたことが分かっている。保健省は、この薬以外にも流通を許可していない薬を用いた自己流の治療が行なわれないよう、管轄内の民間医療機関を監督するよう各医療局に求めている。