保健省食品衛生安全局のチャン・ダン局長は15日、コカコーラ・ベトナム社に同社の清涼飲料水「ファンタ」の1.5リットルペットボトル入り製品を回収するよう要求したと明らかにした。
同社のドー・キム・チュン広報室長によると、回収の理由は通関手続き・検査をしていない原料を使用したためだという。税関の倉庫はスペースが狭いため、通関手続きが済むまで同社が輸入した原料を自社倉庫に保管することが認められていた。しかし同社倉庫内で通関手続きの済んだものと済んでいないものの保管場所が近かったため、担当者が間違えた特殊な事例だと説明している。
他の回収の理由として、ファンタに塩素が混入しているという情報を得たこともあげられている。しかしチュン広報室長は、製品の回収に品質問題は関係なく、塩素が検出されたという検査結果は知らされていないと反論している。塩素は漂白や殺菌の目的で使用されるが、瓶入り飲料への使用は認められていない。