24日午前9時、ホーチミン市人民裁判所で史上最大のヘロイン密輸事件の裁判が開かれ、29人の被告のうち17人に死刑、10人に終身刑を言い渡した。この裁判に関連し、19日には検察が16人に死刑を、11人に無期を求刑していたが、無期が求刑された1名にも死刑判決が下され死刑判決者は17人となった。
この事件は1998年から2002年の5年間に、Nguyen Van Hai率いる麻薬密輸販売グループ47人がラオスからヘロイン2,354斤(合計823.9kg)をNghe An省に密輸入しホーチミン市を中心とする南部地方で密売していた。
この裁判ではさらに、Ho Anh Tuan、Huynh Van Leの元Nghe An省麻薬取締捜査官2人もそれぞれヘロイン566斤(194,6kg)と17斤(約6kg)の密輸にかかわった容疑で死刑判決を受けている。
裁判所ではこの他に、死刑判決を受けた被告らに1億(約67万円)ドン~5億ドン(約333万円)、無期判決者に5000万ドン(約33万円)の罰金刑も合わせて課している。
また、同グループ47人のうち今回判決を受けた29人以外の18人は現在も逃亡中で、全国に指名手配されている。
ベトナムの麻薬取締法では600g以上の所持で死刑となっているため、今回のヘロイン密輸量は死刑1300人分にも相当するとして、裁判に関心が集まっていた。