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西北部地方ソンラ省イエンチャウ郡チエンハック村(xa Chieng Hac, huyen Yen Chau)で今年3月、妻の連れ子に性的暴行を加えた男が妻に局部を切断された事件で、同郡人民裁判所は13日、傷害罪に問われていた妻のハー・ティ・グエット被告(女・36歳)に執行猶予付き禁固2年9か月の判決を下した。
警察は、被告が大きな精神的打撃を受けた状態で罪を犯したことなどを考慮し、捜査中は被告を逮捕しないこととしていた。一方、局部を切断されたグエン・バン・ホアン容疑者(男・29歳)は妻の連れ子への性的暴行容疑で逮捕され、別の事件として捜査を受けている。
起訴状によると、グエット被告とホアン容疑者は2016年に結婚して子供2人をもうけ、グエット被告の連れ子のH・T・R・Lさん(女性・15歳)も一緒に家族でチエンハック村に住んでいた。
義娘であるLさんとの性行為を望んでいたホアン容疑者は2020年8月、フェイスブック(Facebook)上に偽名でアカウントを作成し、Lさんを口説いた。Lさんが心を許したと見るや、容疑者は身体の部位の写真と動画を撮影して送信するよう誘導した。その後、自身のメインアカウントからLさんに連絡を取り、Lさんの写真や動画をインターネットに流出させると脅迫し、性行為を強要した。写真と動画の流出を恐れたLさんはやむを得ず、2020年8月26日から2022年3月19日にかけての期間に複数回にわたりホアン容疑者と性交渉をもった。
一方、グエット被告は、置いてあったはずの現金がなくなることが多かったことを不審に思い、3月19日午前に自宅の寝室に監視カメラを設置した。そして同日午後、監視カメラの映像から、夫と娘が自分のベッドで関係を持っていたことを確認。20日未明に刃物でホアン被告の局部を切断して捨てた後、同郡警察に出頭して自首した。
裁判所は、◇被告が反省し捜査に協力的だったこと、◇前科がないこと、◇幼い子供を養育中であること、◇家族の稼ぎ頭であることなど、酌量すべき事情があるとして、軽い刑とした。