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ホーチミン市直轄トゥードゥック市にある某インターナショナルスクールで女生徒らによる暴力騒動が発生し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で広まった件について、同インターナショナルスクールは7日、この件を水に流すことを望む内容のプレスリリースを発表した。
同校はプレスリリースの中で、同校が管理する生徒のプライバシーを保護するためとして、騒動に関わった生徒らの行動の詳細は公開しない方針を改めて主張した。
この件の対応について、同校は関わった生徒のすべての保護者に連絡を取って相談に乗ったという。生徒たちのほとんどは、学校に戻って勉強を続けている。
同校は、各家庭が納得のいく解決策を示すため、同市教育訓練局の勧告に従い引き続き解決に努めるとともに、関わった生徒を保護するため調停プロセスは個人的に行うとしている。また、メディアと国民に対し、生徒らのプライバシーを尊重するよう要請した。
同校によると、同市教育訓練局は、解決策を含めた同校からの完全かつ詳細な報告を既に受け取っており、関わったすべての生徒らと保護者は既に必要なサポートを受けたという。
この暴力騒動で負傷した生徒の母親によると、5月26日、中学2年生(日本の中学1年生に相当)の娘が放課後の校舎前で中学3年生(日本の中学2年生に相当)のKさんに殴られ、止めに入った3人の女生徒も暴行を受けたという。
娘が暴力騒動に巻き込まれて負傷したと知った母親T・H・Tさんがその日のうちに同校を訪れ、加害者のKさんに直接事情を訊きたいと告げたところ、学校側に却下されたという。学校の対応を不服としたTさんは、学校側との面談の様子をSNSで配信。元芸能人だったこともあり、すぐ12万人もの視聴者を集めて、SNS上で大きな話題となった。怒りが収まらなかったTさんは、帰宅後も複数回にわたりライブ配信を継続し、抗議を続けていた。
これを受け、Kさん、さらにTさんの娘らをターゲットとするネットいじめが広がった。これをめぐり、同市人民委員会は同市警察に対し、SNS上で偏った情報を流した人々を処分するよう指導した。