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東北部地方クアンニン省ハロン市ハトゥ街区(phuong Ha Tu)で3月19日、家の裏に設置された柵を巡るトラブルが発端となり、家主の男性が隣人家族に硫酸を浴びせかける事件が発生した。この事件で3歳の女児を含む7人が重軽傷を負った。
警察の調べによると、3月19日午後7時30分ごろ、チュオン・ドゥック・クアン氏(男・58歳)とグエン・ティ・トゥエンさん(女性・58歳)の間で、家の裏に設置した柵を巡る口論が発生。言い争いの末、かっとなったクアン氏が自宅にあったバッテリー液のボトルを持ち出して、中身の希硫酸を相手に向かって浴びせかけた。
これにより、歩道にいた7人が重軽傷を負った。このうち、62歳の男性Qさんと3歳の孫Mちゃんが頭や顔、首などに大火傷を負い、ハノイ市の病院に緊急搬送された。この2人は近所トラブルとは無関係だが、たまたま現場に居合わせたため、巻き添えになった。残る5人はいずれも軽傷で、地元病院で治療を受けた。
クアン氏は事件を起こした後で気絶し、現在も原因不明のこん睡状態が続いている。同氏は地元の総合病院に緊急搬送されて治療を受けているが、現在も意識が戻っていない。同街区人民委員会によると、事件後にクアン氏に危害を加えた者はおらず、高齢で弱った体に極度の興奮とショックを受けたことでこん睡状態に陥った可能性があると見ている。
なお、警察は引き続き同事件の捜査を進めている。